SPECIAL LECTURE 02 · FIELD REPORT
歩いて確かめる、
宇和島の防災とこれから。
第2回特別講座「宇和島・津波避難まち歩き」
講師:大本敬久先生(愛媛大学)

2026/10/03(土)、うわじま・メディアラボ第2回特別講座「宇和島・津波避難まち歩き」を開催しました。講師は、第1回に引き続き、愛媛大学の大本敬久先生。恵美須町商店街の活動拠点を出発し、宇和島市中心部を歩きながら、地震・津波への備えを考えました。
普段、買い物や通勤で通る道。見慣れた商店街や公共施設。その風景を「今、ここで地震が起きたら」という視点で見直すと、確かめておきたいことが次々に出てきます。
01 / 歩いて確かめる
いつもの道に、違う視点を。
道路のわずかな高低差、海や川との距離、建物の上から落ちてくるもの、足元をふさぐもの。そして、避難先へ向かう道が実際に通れるかどうか。先生の解説を聞きながら、地図だけでは気づきにくい町の姿を現地で確認していきました。
宇和島の町がどのように広がってきたのかという歴史も、防災を考える手がかりになりました。かつて海だった場所や、今は道路の下を流れる川など、土地の成り立ちを知ることで、いつもの道を見る視点も変わってきます。
02 / 伝わる避難情報
「どこへ逃げるか」は、伝わっているか。
避難の案内表示も、大切な確認事項でした。海抜が書いてあっても、初めて来た人に「どちらへ、どこまで逃げればよいか」が伝わるでしょうか。表示は見つけやすい場所にあるでしょうか。
地元の人には分かる海の位置や建物も、旅行や買い物で訪れた人には分からないかもしれません。情報を掲示することと、必要な人がそれを見て行動できること。その間にある課題を、メディアラボの活動としても考えていきたいと思います。
港では、海と市街地の近さを確かめながら、津波とともに流れてくるものや、火災などの危険についてもお話を聞きました。また、遠くから見える建物を目印にすることや、避難先までの方向・距離を示す案内についても学びました。
命を守る。その先の暮らしも考える。
大本先生からは、「命を守る」「避難生活を送る」「暮らしを再建する」という3つの段階で考える視点も示されました。それぞれの段階で必要な備えや支援が変わるというお話は、避難後の暮らしにも目を向けるきっかけとなりました。
03 / 次年度へつなぐ学び
講座から取材へ。
そして、次の参加者へ。
今回のレポートでは、まち歩き全体の概要をご紹介しています。現地での詳しい解説や当日の記録は、これからのメディアラボの学びに活用していきます。
メディアラボでは、今回のまち歩きを含む第1回から第3回までの特別講座の内容を、次年度、そしてその後も続く事業の指針として位置づけています。歴史・文化、防災、地域ブランディング、情報発信。それぞれの講座で示された視点を、学生たちとの共同研究教材として整理し、継続的な活動につなげていく方針です。
参加する学生たちは、その中から自分が関心を持ったテーマを選び、問いを立てるところから始めます。地域へ出かけて現地を確かめる。資料を調べる。地域の方に話を聞く。そして、取材で得た情報を確かめ、自分の言葉で記事にまとめ、発信していきます。
- 01 / CHOOSEテーマを選ぶ講座の記録から、自分が調べたいことや疑問を見つけます。
- 02 / EXPLORE調べる・取材する現地を歩き、資料を調べ、地域の方に話を聞きます。
- 03 / SHARE記事にして伝える得た情報を確かめ、自分の言葉や写真で発信します。
- 04 / PASS ON次年度へ引き継ぐ記事と調査記録、残った疑問を、次の参加者へ手渡します。
例えば、避難表示を調べる学生もいれば、地域の祭りや産業の歴史、人々の暮らしに関心を持つ学生もいるでしょう。同じ講座を出発点にしても、選ぶテーマや問いによって、活動はさまざまに広がっていきます。
完成した記事だけでなく、調査の記録や、まだ答えが見つかっていない疑問も残していきます。それを次年度の参加者が受け取り、改めて取材したり、新しい視点を加えたりすることで、学びを引き継いでいくことを目指しています。
防災に関わる内容は、行政の資料や専門家の知見と照らし合わせながら、丁寧に扱っていきます。
UWAJIMA MEDIA LAB
地域を知り、自分で確かめ、自分の言葉で伝える。
その記録を、次の学びへ。
04 / 参加・活動支援
この学びを、一緒に育ててください。
地域について知りたいことがある方、誰かに話を聞いてみたい方、文章や写真、映像で伝えてみたい方。これから参加する中学生・高校生の皆さんと、その関心を出発点に、一緒に活動をつくっていきます。
協賛・ご寄付、取材や調査へのご協力をお願いします。
若者たちが地域へ足を運び、話を聞き、調べたことを教材や記事にまとめていくには、活動場所や機材、教材制作などを支える力が必要です。
資金面でのご支援に加え、地域の歴史や経験をお話しいただくこと、調査先をご紹介いただくことなども、学びを支える大切な協力になります。
皆様からのご支援を、学生たちの取材・記事制作と、その成果を次年度以降へ引き継ぐ活動に役立てていきたいと考えています。個人の皆様、企業・団体の皆様、それぞれの形で、継続的なお力添えをお願いいたします。
ご案内くださった大本先生、ご参加いただいた皆様、そして日頃から活動を支えてくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。
English Summary|英語サマリー
On October 3, 2026, Uwajima Media Lab held its second special lecture, a tsunami evacuation walk led by Takahisa Oomoto of Ehime University. Starting from our activity space in the Ebisu-machi shopping arcade, participants explored central Uwajima and considered earthquake and tsunami preparedness.
The walk drew attention to changes in ground level, the proximity of the sea and rivers, potential obstacles along evacuation routes, and the clarity of evacuation signs. It also raised an important question: can someone unfamiliar with the area understand where to go? Oomoto discussed three stages of disaster preparedness and recovery: protecting lives, managing daily life after evacuation, and rebuilding homes and livelihoods.
This report provides an overview. Materials from all three special lectures—covering local history and culture, disaster preparedness, community branding, and communication—will guide the Media Lab’s work in the next academic year and beyond.
Students joining the program will choose topics that interest them, research local sources, conduct interviews, and create articles. Their findings, research records, and unanswered questions will be passed on to future participants, allowing each group to continue and expand the work.
We welcome students interested in exploring their community, along with individuals and organizations willing to support these activities through sponsorship, donations, interviews, or research assistance.
Support our activities or make a donation
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This is an activity report, not an evacuation guide. Please consult current official hazard maps and local evacuation information.